◎ チアーズ ◎
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よりが戻った。

今回のことはお互いの表現方法が違うことが原因だということが分かった。
私はなるべく言葉に出すようにするが、奴にも、私を分かってくれるよう依頼した。

私は言葉をあまり信用しない。
人は行動で証明されるべきだと考えている。
もちろん言動一致が一番だが……。
ブラックはわかった。今度はちゃんと行動を読み取るよと口付けをしながらいう。
あれから……すっかりスキンシップが習慣になってしまった。
暇があればブラックは私によってくる。
私もその心地よさに嵌ってしまい、らしい拒絶をしなかった。

学生にあるまじき爛れた関係になっているが、私はとても幸せだ。
もちろん、誰にも知られるわけにはいかない。
ブラックは、皆はもう知ってるよというが、学生であるのだから慎みと恥じらいを持ちたいという私の意見を首をかしげながら容れてくれた。

でも、今夜はポッターがデートにいくから(五教科で一位を取ったお祝いを朝までするそうだ……)部屋に遊びに来いよと誘われ、行った先で思う存分語らいあい、スキンシップの最中に、ルーピンとペティグリューと鉢合わせして、慌てたことがある。
カーテンのこちらと向こう側だったが、奴らがお茶を飲み、ペティグリューを先生にした勉強(多分魔法薬学だろう)を終えるまで、そのまま身動きできなかった。
二人が眠るまでじっと、じっとしていたが、寝巻き姿のルーピンが目の前を横切りペティグリューのベッドに消えたのを目にして、お互い腹を括った。

空間閉鎖の魔法をかけて、他人のいるスリルを感じながら思う存分スキンシップした。

他人にいえない。ふしだらな関係にふけっているが、それでも私は、私たちは幸せだ。

(終わり)

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