週番(ピーター・ペティグリュー)
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■ 四日目 ■(ピーター・ペティグリュー&セブルス・スネイプ3) 言葉の通りスネイプは僕のパシリをしてくれた。 スネイプが校内を歩く。それは同時に彼の親衛隊も連れて、のことになる。 「健康のために歩くことにしたんだ……。一日一万歩が目標だ」 がスネイプのいいわけらしい。 スネイプが睨みをきかせるだけで、校内の問題を起こしそうな奴が黙る。 騒ぐのはスネイプに反感を持ってる生徒だけになったけど、それがグリフィンドール寮生なら僕がでていって注意をする。スネイプは三回に一回はごねるフリをするけど自分からひいてくれる。 学校内は静かになった。 レイブンクローの彼女は、お姉さんたちと喜んでくれた……。 ピーター・ペティグリューはあのセブルス・スネイプも黙らせる……。 そういうことみたいだ。 わかってるけど、これがスネイプとの取引の結果だって分かってるけど、すこしだけいい気分。 人の大きい声も平気になってきた。 こころなしか足も軽い。 でも調子に乗っていて階段で躓いてころんだ。 足をくじいた。 付いてない……。 スネイプが通りかかって、僕を医務室まで連れて行ってくれた。 マダムがあっという間に僕の足を直してくれて、僕はスネイプにお礼を言って医務室を後にした。 そのとき、なんとなく体に刺さるような視線を感じたのは……きのせいだろうか? 医務室を後にして、僕は食堂へ向かう。 もうすぐゴハンだ。 と、食堂大一間前で、シリウスとスネイプがにらみ合っているのが見えた。 ジェームズを真ん中に挟んで何かもめている。僕は飛んでいってとめた。 でも、僕は気付けなかった。 スネイプはジェームズが大嫌いで、どうやら、僕との約束にはジェームズに関してだけは例外扱いだってことに。 「いい気になるなペティグリュー!」 一喝された。 「……」 「てめえ、うちの監督生代理に大きな口利くんじゃねえよ!」 「二人ともこんなところで騒動を起こすな」 「うるさい、ポッター、元はといえばお前がわたしの……、……、……」 「先生が来るぞ〜」 生徒は皆散り散りになった。 僕も慌てて席に着く。 ルーピンが涼しい顔で入ってきてゆっくり席に着く。 先生は、来なかった。 「どうしたのシリウス?ジェームズ」 「いや……」 「スネイプの野郎が、ジェームズを泥棒呼ばわりしたから」 「いや、違うんだ確かにモノは借りてるんだ……」 「何を借りたの?」 「……ハンカチだ」 「ハンカチ〜?」 「ああ、それなら、俺が、やつの好きなブランドの未使用のハンカチ山ほど持ってるから、夕食後にでものしつけて叩き返してやれ!」 「シリウス、どうどう、落ち着いて」 「……」 ジェームズは動きを止めてじっとしていた。そっと、スネイプの方を見る。 スネイプは怖い顔でジェームズを、それとも僕?を睨んでいる。 夕食が始まる。 夕食後、ジェームズはハンカチを返してくると大きな包みを抱えていなくなる。 「あの大きさハンカチじゃないよね?」 ルーピンがシリウスに訊ねる。 「ジェームズがハンカチっていうんだから、ハンカチなんだろう?例えそれがスネイプのパジャマでも」 「?シリウス、何か知ってるの?」 「いや」 いや、と呟くシリウスはごろりと自分のベッドに横になる。 ルーピンは、何かいいたそうだった、でも何も言わないで、僕にシリウスのためにかぼちゃジュースをおねがいといった。 「うえー……もう薬はいいよ」 「だめっ!」 と、紅茶色の液体をすりきり一杯瓶から注ぐルーピン。 「どうする?かぼちゃの甘さでごまかす?それとも原液のままいく?」 「……」 シリウスは黙ってグラスを受け取り、ジュースに混入された薬を飲み干した。 もし僕がルーピンのように綺麗で可愛かったら……。 シリウスのように強くてかっこよかったら……。 ジェームズのようだったら……。 なぜかそんな考えが頭をよぎった……。 |
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