週番(シリウス・ブラック)
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■ 一日目 ■(シリウス・ブラック)

週番をおおせつかった。
今週一週間は俺は監督生だ。
監督生は金色のPバッヂを胸につけているが、サブの場合は銀色のPバッヂだ。
普段自分たちが何をしているのかを学ぶいい機会ですとマクゴナガルが言っていたのがなんとなくむかついた。
監督生は忙しい。授業の準備をしたり、さまよう一年坊主を探しに行ったり。
授業中オモシロそうなイタズラをしてるやつを見つけてもほったらかしちゃいけない。
注意!!注意をしないといけない……。
それは俺にとってものすごくストレスがたまることだ……。
ああ、それもそうだけど、リーマスを構う暇もないのが一番つらい……。
俺が他の奴らの世話をしている間にリーマスに近づく奴らがいた。
俺のリーマスを!!一度目はジェームズが追っ払ってくれたから黙っていた。
でも、ジェームズが目を離した隙にリーマスに近づいて手まで握るやつが……。
ジェームズに虫を追っ払ってくれと目配せするまえにどこからともなくスネイプが現れそっとリーマスを連れて行く……。
ジェームズはあっと目を開いて、二人の後を追っていく……。
俺のリーマスをスネイプの野郎が!!
我慢が利かなかった。
監督生と呼ばれた気がしたが、追いかけていった。
リーマスとスネイプの野郎は図書室へ消えていく。
俺は数秒もしないうちに飛び込んだ。
「リーマスを返せ!!」
「なに?」
「あ、シリウス・ブラック監督生代理」
ジェームズが笑いながら言ったが俺は気にならなかった。
「リーマス、大丈夫か?何にもされてないか?」
「……え?」
リーマスは首をかしげながら俺を見る。
そしてため息を付く。
「なにが?」
変な顔で笑うリーマス。
「スネイプに!」
「ああ、助けてもらった。ありがとうスネイプ助かったよ。それで例の本のことなんだけど……」
リーマスはスネイプを抱き寄せるようにして本棚の向こうへ消えていく。
「ルーピンが絡まれて、スネイプが割って入った。これから俺たちとレポートすることになった」
ジェームズが手短に状況を説明してくれる。
そうしている間にリーマスはスネイプと本を手に現れる。スネイプはこちらに近づいてくるが、リーマスは、席とりをしているピーターの方へいった。
「お前は本当に、ルーピンがいないといられないのだな……」
開口一番にスネイプが言う。
「悪いか?」
「いや」
目を細めるスネイプ。
「だがルーピンが迷惑そうだ……いくら愛しているからとはいえ、四六時中付きまとわれるのは迷惑というのもではないのか?」
「……そんなことあるもんか!それにおまえにそんなこと言われる筋合いはない!!」
「どうしたの?シリウス?」
大きな声出してとリーマスがやってくる。
「……な、なんでもない」
「そう。なんでもない」
スネイプの野郎が涼しい声で言う。
「ルーピン。レポートを終わらせよう。監督生代理殿は、仕事に戻られるのが良かろう?」
靴音を響かせながらスネイプが歩き去る。
「お前もちょっとルーピンを信用してほっといといてやれよ?」
それから、スネイプはルーピンのことを気に入ってるけど、お前と同じには見てないからな……?
「いい加減それを理解してくれ」
ジェームズがいい去るが、俺は別のことで頭が一杯だった。
リーマスが、俺を迷惑に思ってる……。??


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