◎ ホグワーツ学生日記 ◎
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■ 靴を買ってもらった ■(リーマス・J・ルーピン) シリウスが靴を買ってくれた。 白い、かかとのないエナメルの靴。形に一目惚れそして値段にもう一目ぼれした。 安い。350シックル。ピーターやシリウスやジェームズが普段履いてる靴の五分の一。シリウスはもう五足買ってやるといい、いろいろ物色しはじめた。靴はもういい。 二足あれば三年は持つ。今余分な靴を買ってしまったら、三年ごとに靴を買う楽しみがなくなる。モノが増えると管理が大変だからと断るとシリウスはしんみりした顔になり、でも予算の五分の一じゃ俺の気がすまないと……。 なんでそんなにモノを買ってくれるのか、聞いた。そうしたらシリウスは驚いた顔になった。 『だって今週末リーマスの誕生日』 『誕生日は再来月だけど?』 情報が錯綜していたらしい。 せっかくだから入れ物が欲しいといった。靴を入れる袋を買って欲しかった。でもシリウスはいいのがあると僕を引っ張っていって、茶色の皮のトランクを買ってくれた。 軽くてたくさんものが入る。素敵なトランク。値段はシリウスが必死で『安い安いお買い得だ』と連呼していたけど、店のたたずまいから考えると、どう考えてもディスカウントしなさそうだった。でも、聞かなかった。 シリウスがそれを見たとき、このトランクは『リーマスのものになりたい』といっていると言っているように聞こえたそうだ。名前も入れてくれた。寮に戻るとピーターが緑色のケープをくれた。ジェームズからもねまきを一式。シリウスは視線を険しくして、『服を贈るのは脱がせる下心がある』と呟いていたので『じゃあ僕の靴はシリウスが脱がせてくれるんだね?』と足を出したらおとなしくなった。廊下を歩いていたら、スネイプが物陰で手招きしていた。薔薇のチョコレートと薬草辞典を貰った。『チョコはこの間の詫びだ』と呟く。 『ねえ、スネイプはどうしてジェームズが嫌いなの』思い切って聞いてみた。スネイプは唸りいつものごとく、ジェームズの『面相に邪悪が漂っている』といったので軽く強く否定した。『正直に言うとな……なんで奴が嫌いなのか、私にもわからなくなっているんだ……』話は彼の親衛隊が来たので終わりになった。でも、今の話からすると、脈はありそうだ。 ジェームズに教えてあげよう。 |
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