◎ ホグワーツ学生日記 ◎
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■ なつかしいもの ■(リーマス・J・ルーピン)

シリウスが荷物整理をしていて、珍しいものがでてきた。
古い革鞄に入った蓄音機。
そこには12歳当時のシリウスの声が入っていた。
声は可愛いアルトで「グリフィンドール寮歌」を歌っていた。
彼の友達の「ヤキュウ好き」の日本人が日本に帰った時に歌っていたという「野球チーム・ライオ○ズ」の替え歌。『獅子よ吠えろよ』の歌詞がとても気に入ってシリウスはひたすら「お、お、お、グリフィンドール〜♪グリフィンドール〜♪グリフィンドール」を連呼しながら廊下を疾走して、スネイプとぶつかって大喧嘩になっていた。
確かそのあと、寮歌大会になって、各々の寮が各々の寮歌を作った。
廊下のあちこちで寮歌が歌われ、禁止令もでた。
印象深いのはフルオーケストラで純クラッシク、総勢六十名で歌い上げるスリザリン寮歌。
「月光とともにわが敵に降れ災い、苦痛とともに知れわが呪い」のくだりの混声四十重はなかなか聞きごたえがあったが、すべてラテン語で唱えられるため眠くなる。
リズミカルに歌える分グリフィンドール寮歌に軍配が上がって、気が付くとどの寮生もグリフィンドール寮歌を口ずさんでいた。
スネイプも、温室でハーブに水遣りをしている時に、鼻歌を歌いかけ、はっと我に返っていた。辺りを見回して、同じように雑草抜きをしていた僕に気付くと『ルーピン、何かきいたか』と、聞いてきた。
すごくバツが悪そうだったので何のこと?ととぼけた。
そうか……とスネイプは呟き、その夜の夕食でテーブルには特大レア・プディングが運ばれてきた。
シリウスは胡散臭そうな顔をしていたけど、一切れ掬って「はいあーんV」とやったら、おとなしくなった。
ナッツたっぷりでおいしいプティングだった。

そんなことを思い出しながら四人で話していた。

シリウスが久しぶりに歌うかと、グリフィンドール寮歌を熱唱。

ジェームズも面白がって歌い、ピーターも歌うので僕も歌った。
合唱の和は寮中に広がる。
久しぶりに大きな声出して、すっきりした。


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