はみだし1(リーマス・J・ルーピン)
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(はみだし1) | ||
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■ おまけ(1) ■ 「大丈夫」 それを繰り返すシリウスに宥められ、僕は落ち着きを取り戻してきた。 夢で見た一部始終を話す。 ピーターに取り付いた黒い長い髪の男のこと。 そいつがどうやら、ジェームズを狙っているようなこと、ジェームズを「帝王の父」とよんだこと、『闇魔防』の先生との会話。 ふと、シリウスがやつをおっぱらった呪文のことが気になった。 「シリウス……あれは」 「あれ?」 「さっきの呪文……」 あんなフレーズは聞いたことがない。 「ああ、あれは、『闇魔防』の先生が……」 お風呂の帰り、たまたま廊下で行き会ったスネイプが、『闇魔防』の先生にたのまれたと、シリウスにメモを届渡してきた。 『ルーピンが変な夢をみてうなされたり、得体の知れない物に遭遇したとき唱えるといい』 と。いう伝言にメモを開くと、そこにははるか昔に使われなくなった文字で長文の呪文がならんでいた。 「なんだこりゃ」 と、呟いた自分に去りかけたスネイプがもどってきて、一目それを見て、顔色を変えた。 スネイプは、メモの中身は知らされていなかったようだ。でも、ただ事ではないことは感じ取っていた。 「しらないか?」 「こんなもん知ってる物好きがいたらお目にかかりたね」 「……こうだ……」 「……え?」 スネイプは歌い出した。(とはシリウスの弁) 「お、おい……」 「……」 廊下を行き交う生徒たちが何事かと振り返る。スネイプの親衛隊が距離をとって二人を囲む。 「な、やめろよ恥ずかしい!」 「やってみろ」 「なに?」 「いざというときルーピンの『ナイト』でいたいなら、今すぐ覚えろ」 「……ここでか?」 「ここでだ」 といい、シリウスが完璧に詠唱できるまで付き合ってくれたようだ。 スネイプが知っている、『闇魔防』の先生から託された呪文。 それは闇魔法なんだろうか? 「シリウス、僕今から行きたいところがあるんだ」 「ああ」 服を着替え、まず、『闇魔防』の先生の所へ行った。 |
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(おまけ) |
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